今回は名著で大ロングセラーの「失敗の本質」から学ぶというテーマでお話しします。
ビジネスマンの間で長年にわたって人気のある本として「失敗の本質」という本があります。
この本が出版されたのは1984年なので発刊からもう40年も経過しているわけですが、いまでも読み続けられている大ロングセラー本です。政界・経済界の有名人にはこの本を座右の書としている人も多くいます。例えば、現在東京都知事の小池氏もその一人です。
(中略) 前も申し上げたと思うのですが、私は座右の書が日本軍の失敗の本質という、「失敗の本質」というタイトルで、大変名著とされるわけですけれども、ミッドウエー作戦からガダルカナルとか、日本軍がいかにして負けたかという、そういう本なのですけれども、経営書として読んでも面白いし、面白いと言ったら先人に失礼だと思いますけれども、それぞれ何をどうやって間違ったかというのは、大体失敗に共通することで、要は楽観主義、それから縦割り、陸軍と海軍の縦割りとか、それから、兵力の逐次投入とか、こういうことで日本は敗戦につながっていくわけですけれども、都庁は敗戦するわけにはいきませんので、(以下省略)
(出典) 2016年9月23日(金曜)小池百合子都知事記者会見より 東京都公式サイト
とにかく有名な本なのでこのブログ読者の中にもすでにお読みの方も多いかもしれません。
今回の記事では、この「失敗の本質」を読んで私が肝に銘じていることをご紹介します。なお、今回は「失敗の本質」の内容全体を紹介することを目的とはしていません。あくまでも本書を読んで私が個人的に教訓としていることを紹介することが主眼です。
「失敗の本質」はどんな狙いで書かれた本か?
冒頭でも書いたとおり、今回の記事は「失敗の本質」という本の内容紹介を目的としたものではありません。それでもこの本がどんな狙いで書かれたのかという予備知識はあった方が今回の記事を理解しやすくなります。そこで、まずはその点を簡単に説明させてください。
「失敗の本質」は、第二次世界大戦における日本軍の次の6つの戦いから敗因分析を行い、現代の組織にとっての教訓を導いた本です。
<「失敗の本質」で取り上げた6つの戦い>
1.ノモンハン事件
2.ミッドウェー作戦
3.ガダルカナル作戦
4.インパール作戦
5.レイテ海戦
6.沖縄戦
太平洋戦争での各作戦の失敗について取り上げた本は本書以外にもあまたありますが、本書が類書と大きく異なるのは次の点にあります。
◆従来の戦史研究では、失敗の原因は当事者の誤判断や個々人の資質の問題といった個別的理由や、日本軍の物量的劣勢に求められた。しかしながら、問題は、そのような誤判断や資質の問題を許容した日本軍の組織的特性、物量的劣勢のもとで非現実的かつ無理な作戦を敢行せしめた組織的欠陥にこそあるのではないかとの問題認識を提示すること。
◆日本軍の作戦失敗例からその組織的欠陥や特性を析出し、組織としての日本軍の失敗に籠められたメッセージを現代的に解読すること
◆日本軍の失敗を現代の組織一般にとっての教訓として生かし、戦史上の失敗の現代的・今日的意義を探ろうとしたこと
上記以外にも本書の次のような説明に着目すると、本書が多くの経済人に読まれている理由が分かるような気がします。
(中略)われわれが追求するのは、戦術の原理・原則ではなくて、それを根底から規定する組織の特性である。
(出典)「失敗の本質」野中郁次郎他
さて、分析対象を個々の作戦に置くというかぎりでは、本書は従来の戦史研究にかな り近いものであり、屋上屋を架すがごときものにすぎないではないか、と考える向きがあるかもしれない。しかし、さきにも触れたとおり、本書は純然たる戦史研究ではない。
そもそも本書の執筆者はそのほとんどが、戦史については、いわば素人である。執筆者の多くは、戦史研究者ではなくて、組織論や経営学、意思決定ないし政策決定論、あるいは政治史や軍事史の研究に従事してきた者である。(中略)そして本書は、これまでの戦史研究の成果に大きく依拠しつつ、組織論や意思決定論(政策決定論)の理論的アプローチをそれに適用させることによって、失敗の本質を析出しようと試みたのである。
なお、「失敗の本質」は次のような三章から成る本ですが、特に日本軍の組織的欠陥や特性を析出している第二章の記述が秀逸です。一つ一つの主張に「そうそう、うちの会社も同じことが起きているんだよね」という気持ちにさせられ、一気に読んでしまいます。
一章 失敗の事例研究
二章 失敗の本質-戦略・組織における日本軍の失敗の分析
三章 失敗の教訓-日本軍の失敗の本質と今日的課題
もちろん第一章で取り上げられている6つの事例について、このような悲惨な歴史があったこと、そして先人たちがこうした苦難を乗り越えてきたからこそ今の平和があることなどを知っておくべきであり、そういう意味では、現代の組織一般にとっての教訓を導くとかそういう次元とは別に、日本人であれば誰でも一度は読んで欲しい本です。
「失敗の本質」を読んで私が個人的に肝に銘じていること
「失敗の本質」の宣伝文句を見ると「現代のあらゆる組織に向けて教訓が詰まった、今こそ読まれるべき1冊」とのフレーズが掲げられています。確かにこのフレーズは誇大ではなく、この本には教訓が詰まっています。その教訓は読者の置かれている立場や状況によっても異なりますし、必ずしも同じ感想を持つ必要はありません。ただし、ここで問題提起したいことがあります。読み終えた直後たくさんの教訓を感じたであろう読者がその後の実生活で本当にその教訓を生かしているのだろうかという点です。
本書を読み終えた多くの人が「とても勉強になったよ」とか「興味深いことが書いてあった。とても参考になる本だね」との感想を抱くのは間違いのないところですが、そこで終わってしまってはあまりにもったいありません。読み終えた人がそれぞれの立場や状況の下で、教訓として受け止めたことを現在に生かしていかなければ、それぞれが抱えている組織の課題が良くならないと思うのです。そう言うと、「そういうお前はどうなんだ?」と問い質してみたくなるでしょう。その疑問にお応えする目的で今回の記事を書きました。
私が本書からの教訓とし仕事で肝に銘じているのは次の8つです。
①戦略と作戦目的に明確にした上で、その点の認識合わせを関係者間で徹底的にしておけ
②成り行きに任せるな(出たとこ勝負で戦うな)。必ず先の展開と最終ゴール(落とし所)を想定しておけ。
③精神論ではなく具体的な方法論を指示しろ。
④現場に丸投げするな。
⑤常に複数の選択肢を用意しておけ。
⑥チーム一丸で戦え。スタンドプレーは許すな。
⑦ 同じ失敗を繰り返すな(失敗から組織的に学べ)。
⑧危機での決断は「Yes」か「No」か迅速にしろ(時間との勝負)。
以上8項目を図解化すると次のとおりです。
今回の記事はここで終わりにするのですが、次回からは上記8項目について順に「失敗の本質」の中で説明されている関連フレーズや事例などをご紹介します。読者の中には「本の一部分だけを脈絡も分からず紹介してもらっても読む気がしないんだよね」という人もいるでしょう。そういう人は今回の記事で読むのを終了にして、上記8項目だけ参考にしてもらえればそれでOKです。
今回のまとめ
◆「失敗の本質」は教訓の宝庫で一度は読むべき本
◆「失敗の本質」を読んで教訓として私が肝に銘じているのは次の8つ
①戦略と作戦目的に明確にした上で、その点の認識合わせを関係者間で徹底的にしておけ
②成り行きに任せるな(出たとこ勝負で戦うな)。必ず先の展開と最終ゴール(落とし所)を想定しておけ。
③精神論ではなく具体的な方法論を指示しろ。
④現場に丸投げするな。
⑤常に複数の選択肢を用意しておけ。
⑥チーム一丸で戦え。スタンドプレーは許すな。
⑦ 同じ失敗を繰り返すな(失敗から組織的に学べ)。
⑧危機での決断は「Yes」か「No」か迅速にしろ(時間との勝負)。
おすすめ図書
著者の堺屋氏は通産省を経たのち作家デビューし、経済企画庁長官も務めた人物です。本書のタイトルにもあるように、本書では、組織が生成から崩壊まで向かう過程を組織論の立場から研究し、組織の機能やこれからの組織を変革していく上で何が必要になるのかなどを論じています。
本書では事例研究として「帝国陸海軍」の研究もしているのですが、堺屋氏はおそらく「失敗の本質」も参考にしたと思われます(ただしこれは私の勝手な推測です)。堺屋氏が日本軍の失敗要因として指摘している内容は「失敗の要因」で説明されている内容とほぼ同じなのですが、堺屋氏の説明の方がさすが作家だけあって「失敗の本質」よりも分かりやすくなっています。そのため、「失敗の本質」を読む前に堺屋氏のこの本を読んでおくと理解がスムーズになるという意味で今回推薦図書に挙げました。ちなみに、堺屋氏が指摘する日本軍の失敗要因を私なりに要約すると次のようになります。
【日本軍の失敗要因】
①成功体験への埋没
②環境へ過剰適応した結果、環境変化へ不適応となる
③内向き志向となり内部だけの多数意見(有力意見)が正義正解となる。その結果として創造性の拒否又は排除に繋がる
④外部の人材を排除した仲間意識。その結果、不適材不適所と情報の内部秘匿が起こる。
⑤個人の有能さが全体の害になり、結果としての総花主義(集中が不可能)になる。
⑥組織の揺らぎの欠如
参考として、本書の説明がこんな感じで分かりやすいということを2つだけ紹介しておきます。
◆戦力を失わせた成功体験への埋没
(出典)「組織の盛衰-決定版」堺屋太一
軍人共同体と化した帝国陸海軍の機能低下をもたらした原因の第一は、やはり成功体験への埋没である。日本軍の成功体験とは、日露戦争だ。この戦争で、陸軍は白兵銃剣の突撃で勝利をおさめ、旅順攻略や奉天大会戦で勝利した。海軍は日本海海戦などの艦隊決戦で圧勝した。堂々の艦列を組んだ艦隊同士が砲撃と水雷で戦った末に勝利をおさめたのである。日本軍はこの成功体験を忘れることができず、以後は何度失敗しても白兵銃剣に頼り艦隊決戦を求める。陸軍はノモ ンハンで敗北し、ガダルカナルで惨敗し、フィリピンやインパールでも大敗するが、なお白兵銃剣の発想を超えられなかった。
ガダルカナルでは、アメリカ海兵隊の守るヘンダーソン飛行場の奪回を目指して何度も銃剣突撃を繰り返したが、ことごとく失敗する。現地の参謀が「アメリカ軍陣地には無線ラジオを装置した音響による夜襲探知装置が張り巡らされているので、歩兵の突撃では勝てない」と報告して も、東京の参謀本部では「お前たちは勇気がないからそういうものに脅えるのだ」という一言で撥ねつけられたという。逆にノモンハンでもガダルカナルでも無謀な白兵銃剣戦術を推進した辻政信などは、どんどん出世する。共同体化した組織では、失敗の責任は追及されず、馬力と迎合だけが評価されるのである。
◆しかし、日露戦争の成功体験が日本の軍人に与えた最大の害悪は、局地的な戦闘の勝利で、有利な終戦が可能だという戦争観であったろう。日露戦争は帝政ロシアとの植民地獲得戦争だったから、相手も引き合わないと見れば妥協する。アメリカ大統領の仲裁や日英同盟が効果を上げたのも、そうした条件の下においてである。ところが、昭和の日本人は、この成功体験を信じて、国家総力戦の太平洋戦争にのめり込んだ。日米開戦を主張した軍人や政治家の中にも、ニューヨークやワシントンを占領できると思っていた者は一人もいない。日露戦争型の「局地戦の勝利=有利な終戦」と信じ切っていたのだ。だが世界は、既に第一次大戦において、国家総力戦の時代になっていた。この環境変化を読み得なかったことこそ、日本軍の最大の誤算だった。組織は成功体験には溺れ易いが、失敗には学び難いのである。
本書には、日本陸海軍以外にも、豊臣秀吉や日本石炭産業のことなども事例として挙げており、組織改革・変革に興味のある方にはとても有益な指摘がされています。出版時期こそ古い本にはなりますが、著者の指摘は今でも古びていません。
「『失敗の本質』と戦略思想-孫氏・クラウゼヴィッツで読み解く日本軍の敗因」(西田陽一、杉之尾宜生)
本書は「失敗の本質」の共著者の一人だった杉之尾氏が西田氏と共同で執筆した本です。杉之尾氏は本書の執筆意義を次のように書いています。
◆(中略)組織論とは違った分析ツールをもって『失敗の本質』を改めて読み解くことを考えた結果、(中略)中国春秋時代に孫武が著した『孫子』と、ナポレオン戦争の洗礼を受けたプロイセンの将軍カール・フォン・クラウゼヴィッツが著した『戦争論』の二つの軍事古典をもとにして『失敗の本質』に切り込むことにした。(中略)(これにより)日本陸軍・海軍の失敗をより大局的に見ることがある程度はできたと思っている。
(出典)「『失敗の本質』と戦略思想-孫氏・クラウゼヴィッツで読み解く日本軍の敗因」西田陽一、杉之尾宜生
◆令和の新時代に改めて『孫子』『戦争論』を通じて『失敗の本質』を読み解き、そこから教訓を得ることができるのではないかと思っている。
オリジナルの「失敗の本質」が一貫して組織論の視点からアプローチしていましたが、本書は戦争の作戦面という視点でアプローチしています。そういう点において、今まで戦史研究の本に馴染んできた人にとってはむしろ本書のアプローチの方が違和感はないでしょう。分析にあたっては次のような考え方を根底に持っており、一方的に決めつけない慎重な姿勢に好感を持てます。
◆日本陸海軍は互いに戦略思想・用兵思想の違いを徹底的に議論して整理するのを等閑(なおざり)にした。その無理を埋めるために各種の言葉を都合よく使い作文し、希望に基づいて解釈した結果、大きな失敗に導かれた。このことを直視し、従前から、仮に戦争に至ったとしても適切な武力戦の形と終結の方法を考えることで避け得る悲劇もあったと考えている。失敗の原因は得てして、戦前の日本軍の組織的問題や、個々人の資質の問題とされがちである。だがなかには、合理的な精神をもち、失敗に至る問題を見抜いている個人もいれば、部分的には正しかった組織もあり、物事はそれほど単純ではない。
(出典)「『失敗の本質』と戦略思想-孫氏・クラウゼヴィッツで読み解く日本軍の敗因」西田陽一、杉之尾宜生(注)ハットさんが一部太字にした。
これを単純化して、一刀両断することは、現実から目を逸らした都合のよい自己正当化だけにおちいる危険を常に孕んでいる。自らも、そのような過ちを犯しかねない状況を冷静に見つめ、問題が生じた源泉について想像力を膨らませつつ、単なる希望や予想ではなく学問的裏付けをもって、現実から目を逸らさずに向きあう必要がある。
いずれにしても「失敗の本質」読了後に、さらに深く研究したいという方には本書をお勧めいたします。
「『失敗の本質』を語る なぜ戦史に学ぶのか」(野中郁次郎、聞き手・前田裕之)
本書は「失敗の本質」の共著者の一人である野中郁次郎氏に対するインタビューをまとめた本ですが、そういう意味でとても分かりやすいです。おまけに「失敗の本質」以降の野中氏の研究も語られているので、この一冊で野中氏の研究を概説的に知ることができます。
本書の「はじめに」では、聞き手の前田氏が次のように書いています。
『失敗の本質』の著者の一人で、完成に至るまでのプロセスを主導した野中郁次郎・一橋大学名誉教授に同書誕生の背景、同書のエッセンスと現代からみた意義や、その後の戦史に関わる研究の軌跡などについて語ってもらったのが本書です。(中略)
(出典)「『失敗の本質』を語る なぜ戦史に学ぶのか」野中郁次郎、聞き手・前田裕之
本書は、「失敗の本質」を出発点とし、野中氏のその後の研究成果もフォローしています。(中略)
本書では野中氏の「現在地」から『失敗の本質』を読み直し、その後に積み上げてきた知見を取り入れたうえで、危機に直面した人と組織が進むべき道筋を探ります。国家の安全保障政策や軍事戦略も射程に入れ、危機の時代に国家のリーダーはどう行動すべきかを進言します。(以下略)
とにかく簡単に読める本なので、「失敗の本質」とそれ以降の野中氏の研究成果を学ぶ際の入門書として最適です。
「失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇」(野中郁次郎(編著))
本書では、書名タイトルにもあるとおり一貫してリーダーシップという観点で分析がされています。本書の結論をものすごく大雑把に言えば、「リーダーは、個別具体の物事や背後にある複雑な関係性を見極めながら、社会の共通善の実現のために、適切な判断をすばやく下しつつ、みずからも的確な行動を取ることができる「実践知」を備えていないとダメだよね(なお、このようなリーダーのことを野中氏は「フロネティック・リーダー」と呼んでいます)」。そして、「日本には、そんなフロネティック・リーダーは基本的に今も昔も不在だよね」ということです。
ちなみに、東日本大震災に付随して発生した福島第一原発事故のときの官邸の対応についても次のように一刀両断にされています。
官邸中枢の対応は、「失敗の本質」 で挙げた日本軍の「組織的失敗の要因」の二の舞を演じた。(中略)
(出典)「失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇」野中郁次郎(編著)
官邸中枢の危機対応は、白兵銃剣主義や艦隊決戦主義という強力なイデオロギーに縛られ、「いま」「ここ」の現実に向き合えなかったために現場の課題に直結する大局的視点を持ちえず、ダイナミックな危機対応ができなかった日本軍のそれに酷似している。さらに、官邸中枢はインフォーマルな人的ネットワークを優先して形成され、危機管理センターとの間にリアルな共感の場を喪失した。これまた、ボトムアップで集まる情報や問題提起を無視し、外からの干渉を許さなかった参謀本部(陸軍)の内向き志向そのものである。結果的に、これが組織的連携を大幅に遅らせた。そして、陸海軍間の戦略・思考・行動様式等の対立から組織としての有機的統合・統制に失敗した大本営と同じく、官邸中枢も、組織にとって不利益な情報を隠蔽し、責任ある立場の各人がその任を果たさず責任者不在の妥協を繰り返した。日本軍と同じ轍を踏んだ危機対応の様相に、まさにフロネティック・リーダー不在の国家経営の縮図を見る思いがしたものだ。(以下略)
上記以外にも色々な個人名が挙げられてリーダーシップのダメさ加減が指摘されています。例えば、山本五十六なども「及第点はとてもつけられない」と切り捨てられています。
いずれにしても、「人の振り見て我が振り直せ」ではないですが、他人事ではなく自分事として真剣に教訓にしなければいけないと痛感させられます。次代を担う若い方に読んで欲しい本です。
これから全9回のシリーズで「失敗の本質」という本を取り上げます。長くなりますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。
なお、最終回の82回目記事の末尾に各回の簡単な要約を記載しておきました。ご活用ください。